[2021_12_13_03]凍土壁の解けた部分に鋼管8本打ち込み終える 地中温度0度以下に 東電福島第一原発(東京新聞2021年12月13日)
 
参照元
凍土壁の解けた部分に鋼管8本打ち込み終える 地中温度0度以下に 東電福島第一原発

 東京電力は13日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)1〜4号機周囲の地中に造った凍土遮水壁(全長約1.5キロ)の解けた部分に、地下水の流入を止めるため地中に鋼管8本を打ち込む作業を終えた。
 東電によると、今月6日から作業を開始。壁の外側に直径35センチ、長さ最大6メートルの鋼管8本を並べて打ち込み、幅約4メートルの壁にした。止水が確認できない場合、追加で鋼板も打ち込む予定。
 凍土壁が解けているとみられるのは、4号機南西側と排水用地下トンネルの交差地点。地中の温度が9月中旬以降に0度を超え、10度以上になったことも確認されていた。13日午前7時時点では、0度以下になっているという。広報担当者は13日の記者会見で「温度低下の傾向はあるが、しばらく監視して、鋼板を打ち込むかを判断する」と話した。
 凍土壁は、事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)が残る原子炉建屋への地下水流入を防いで汚染水の発生を抑えるため、2017年から運用。地中に打ち込まれた約1600本の凍結管(長さ30メートル)に零下30度の冷却液を循環させて、周囲の土を凍らせている。
KEY_WORD:汚染水_:FUKU1_: