[2021_11_06_01]基準地震動 上方修正へ/大間原発の審査会合開始(東奥日報2021年11月6日)
 
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基準地震動 上方修正へ/大間原発の審査会合開始

 大間原発(青森県大間町)の稼働へ向けた原子力規制委員会の審査会合が5日開かれ、設計や安全確認の目安となる地震の揺れ「基準地震動」を決める本格的な審議がスタートした。電源開発(Jパワー)は従来の最大加速度650ガルを上回る数値を含む新たな分析結果を提示。原子力規制庁も上方修正は「当然」(審査チーム)との見方を示し、上昇幅が審議の焦点となる。
 大間原発は2028年度運転開始を見込む。安全審査は耐震設計の基準を決める議論が続き、5日は敷地周辺の活断層が引き起こす地震動について審議した。
 Jパワーは3種類の活断層のうち、敷地周辺の地形の隆起に関係すると想定した「隆起再現断層」の地震動が、最大で872ガルになるとの評価結果を示した。10月には「震源を特定せず策定する地震動」でも最大868ガルとなる分析を公表。基準地震動の策定を巡る今後の審査会合を通じ、従来の数値を上方修正する公算が大きくなっている。
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