[2021_10_23_08]小川原湖オスプレイ訓練、米軍「他に適地なし」(東奥日報2021年10月23日)
 
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小川原湖オスプレイ訓練、米軍「他に適地なし」

 米軍横田基地(東京都)の輸送機CV22オスプレイが青森県東北町の小川原湖上空で計画している飛行訓練に絡み、東北防衛局の職員が22日、県と東北町、三沢市、六ケ所村、小川原湖漁協を訪れ、米軍の認識を口頭で伝えた。米軍は訓練場所として小川原湖を選んだ理由について、訓練は「一定程度の範囲を有する穏やかな水面上で行うことが不可欠」とした上で、「(日米地位協定に基づく米軍への)施設・区域内には訓練に適した場所がない」との見解を示しているという。
 また防衛局は県などに対し、米軍が日米地位協定上で提供を受けていない施設・区域の上空でも実弾射撃を伴わない訓練は認められている-との法解釈も説明。「地域住民に与える影響を最小限にとどめるよう努める−との説明を米側から受けている」と伝えたという。
 県と東北町は7月、「小川原湖での訓練の根拠・枠組み明示」などを在日米軍司令官などへ要請。訓練の事前通告が初めて行われた今月5日には「訓練の根拠・枠組みに係る回答がないまま訓練が実施されるのは遺憾」としていた。
 米軍は今月27、28の両日、小川原湖上で、機体からロープをつり下げて乗組員を降下させる「ホイスト」、航空機を着水させることなく乗組員を降下させる「ヘリキャスト」の各訓練を計画している。県と東北町いずれも、22日に防衛局から伝達された内容に関し「(現時点では)コメントしていない」とした。
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