[2020_10_29_09]伊方原発3号機、20年度内の再稼働を断念 四電社長(毎日新聞2020年10月29日)
 
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伊方原発3号機、20年度内の再稼働を断念 四電社長

 運転停止中の四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、四電の長井啓介社長は29日、高松市の四電本店で開かれた定例記者会見で、2020年度内の再稼働を断念する考えを示した。原発の新規制基準で義務付けられているテロ対策施設の工期を5カ月短縮して21年10月の完成を目指し、早期に再稼働させる意向も明らかにした。
 テロ対策施設の設置期限の21年3月22日以降は施設完成まで再稼働ができなくなるが、四電は設置期限前の数カ月間だけでも運転させる方向を目指していた。広島高裁の運転差し止め仮処分決定に対する四電の異議申し立ての審議での再稼働の判断時期が21年3月となったことを受け、長井社長は記者会見で「異議審と施設設置期限の日程を考慮すると、年度内の運転再開は極めて難しい」と述べた。【西本紗保美】
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