[2020_08_18_04]女川原発2号機「住民説明会」 再稼働“反対”自治体…「説明不十分」〈宮城〉(仙台放送2020年8月18日)
 
参照元
女川原発2号機「住民説明会」 再稼働“反対”自治体…「説明不十分」〈宮城〉

 女川原発2号機の再稼働をめぐり、避難計画の策定が必要になる、原発30キロ圏内の自治体で開かれていた住民説明会は8月19日で終了します。こうした中、18日の説明会には再稼働に反対姿勢を貫く自治体のトップも姿を見せ、「説明は不十分」と訴えました。
 8月から始まった住民説明会。18日、東松島市では全7回のうち6回目となる説明会が開かれました。
 会には避難計画の策定が必要になる原発30キロ圏内の自治体トップの姿も…。
 再稼働に反対の姿勢を貫いている美里町の相澤町長です。
国や東北電力による再稼働に向けた審査の内容や安全対策の説明に対して、「説明は不十分」と訴えました。

美里町 相澤清一 町長
 「説明は十分だと思っていない。避難の実効性をもう少し住民にしっかり説明することが必要だと思う。課題がいろいろな形で浮き彫りになる中で拙速にしないで順序を踏んで説明責任を果たしながら考えていただきたい」
 一方、再稼働に同意するか最終判断を下す、村井知事は避難方法や経路に関して住民から不安の声が相次いだことから、「今後、現地を視察する」と明らかにしました。

宮城県 村井 知事
「スムーズに避難できるのか、安全に避難できるのか疑問に思っている方が多いというのはよく分かった。住民が一番不安に思う場所に行って、実際の課題を自分の目で確認したいと思っている」

 住民説明会は、19日、南三陸町で開かれ、全て終了することになります。
 国から再稼働に同意するのか、いわゆる「地元同意」の判断を求められている村井知事ですが、19日で終了する住民説明会を踏まえて、今後は、県議会9月定例会の議論を注視する考えです。
 また、19日は原発の立地自治体である女川町議会の特別委員会が再稼働の是非について初めて意思を示す予定となっています。
 一つの方向性が示される局面に大きな注目が集まっています。
KEY_WORD:ONAGAWA_: