[2020_06_16_08]再処理工場パブリックコメント 応募低調 760件 規制委審査「内容複雑?」(東奥日報2020年6月16日)
 
 原子力規制委員会による新規制基準の審査を事実上合格した日本原燃・六ケ所再処理工場(六ヶ所村)を巡り、12日締め切りのパブリックコメント(意見公募)が規制委に約760件寄せられたことが15日分かった。これまで合格した原発と比べると応募数は低調。合格実績が積み重なる原発と異なり、再処理工場としては初めての合格で、審査内容の複雑さが低調を招いたとの見方がある。
 再処理工場は今夏にも正式合格を見込む。規制委は5月14日〜6月12日、合格証に当たる「審査書案」に対する科学的、技術的な意見を公募した。過去の例を見ると、2014年9月に合格した九州電力川内原発1、2号機での応募数は1万7819件。直近では日本原子力発電東海第2原発が1184件、東北電力女川原発2号機で979件。
 原子力規制庁によると、審査書実の修正を求める意見が多い一方、政策論に対する意見も少なくないという。「原発の平均的な応募数と比べると少ない。再処理工場は初めて(の意見公募)で、技術制な中身が難しいからだろう」(審査チーム)とみる。
 意見を提出したという青森市の70代男性は取材に対し「一般の人にとって再処理工場は仕組みが難しい。300ページを超える審査書案を読むのに、1カ月では期間が短すぎる」と疑問を呈した。(佐々木大輔、加藤景子)
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