[2017_06_21_02]<原子力規制委>柏崎刈羽の安全審査 委員長が現地調査へ(毎日新聞2017年6月21日)
 
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<原子力規制委>柏崎刈羽の安全審査 委員長が現地調査へ

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は21日、再稼働の前提となる安全審査中の東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)6、7号機について、近く自らが現地調査して東電の担当者らに安全に対する考え方などを聴取する意向を明らかにした。委員長が原発の審査の過程で現地調査するのは初めてで、重大事故を起こした東電の組織体質を自ら確認して合否の判断材料とする考えだ。
 同原発を巡っては、審査終盤になってから事故時の対応拠点となる免震重要棟の耐震性不足が判明し、規制委が広瀬直己社長に審査申請書を総点検して出し直すよう指示していた。東電は申請書を修正して提出し、この日の規制委定例会で広瀬社長が修正内容を説明した。
 規制委は広瀬社長の説明を了承して同原発の審査を進める方針を確認した。田中委員長は「今後信頼して審査できるに足るものと理解した」と述べた。
 委員長自身による現地調査は、東電が福島第1原発事故を起こした当事者であることを重要視して実施する。田中委員長は「福島の事故の原因に東電の組織文化があった。そこを確かめないといけない」と話した。【柳楽未来】

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