[2017_06_21_03]佐伯で震度5強、プレート内部で発生(大分合同新聞2017年6月21日)
 
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佐伯で震度5強、プレート内部で発生

 地震発生を受け、大分地方気象台は21日午前2時から会見を開いた。
 増田一弘・地震津波防災官は「陸側のプレート(岩板)に沈み込むフィリピン海プレートの内部で起きた地震とみられる」と分析。2015年7月に佐伯市鶴見で最大震度5強を観測した地震と同じメカニズムとみられ、「この地域でしばしば起きるタイプ。プレート境界で起きる南海トラフ地震とは仕組みが異なる」と述べた。
 内陸の浅い活断層が動いた昨年4月の熊本・大分地震との関連もないという。
 今回の地震で緊急地震速報(警報)は発表されなかった。警報は震度5弱以上を予想される場合に出されるが、「最大予測震度が震度4程度だった。発表基準に達しなかった」と説明。「震源から近い所で局地的に揺れが強かった。地盤などの影響が考えられる」とした。
 気象台は、揺れの大きかった佐伯市について当面の間、土砂災害警戒情報と大雨警報・注意報の発令基準を通常の8割に引き下げる。地盤が弱くなっている可能性が高く、雨による土砂災害の危険性が高まっているため。由布、別府、日田、竹田、豊後大野、九重の6市町も熊本・大分地震の影響で「8割基準」の適用が続いている。

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