[2017_04_13_02]玄海原発再稼働 佐賀県議会が容認 知事も近く判断(東京新聞2017年4月13日)
 
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玄海原発再稼働 佐賀県議会が容認 知事も近く判断

 佐賀県議会は十三日の臨時会で、九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)の再稼働を容認する決議案を自民党など与党系の賛成多数で可決し、議会として再稼働に同意した。再稼働の前提となる地元同意に向けて前進する形となり、山口祥義(よしのり)知事も議会の意向を踏まえ、月内にも判断する。
 山口知事は議長から決議文を受け取った後、記者団に「県議会の判断を重く受け止める」と述べた上で、九電の瓜生道明社長や世耕弘成経済産業相との会談で懸念が解消されれば「四月中に判断する可能性が高い」と述べた。
 県議会の原子力関連の委員会が玄海原発を訪れ、九電が新規制基準に合わせて新たに施した安全対策などを視察していた。臨時会は知事が議会の判断を求めて招集した。
 県議会に続き山口知事が容認すると、地元手続きは完了。九電は、運転管理のルールを定めた「保安規定」の認可や使用前検査などを通過できれば、川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機に続く再稼働となる。
 与党系は、電力の安定供給といった観点から「再稼働の必要性が認められる」と提案し、避難計画の充実や地域振興などを政府に求めている。
 民進党などは「再稼働せざるを得ない」と、共産党などは現時点では容認すべきでないとそれぞれ主張している。
 再稼働を巡り、立地する玄海町は既に同意した。

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