[2016_11_27_01]宮城・東松山 津波2.2メートルだった 22日福島沖地震 気象庁観測と差(東奥日報2016年11月27日)
 22日に発生した福島県沖のマグニチュード(M)7・4の地震による津波が宮城県東松島市の漁港に押し寄せ、地面から2・2メートルの高さまで浸水していたことが26日、東北大災害科学国際研究所の現地調査で分かった。気象庁が観測した最も高い津波の高さ(平常潮位との差)は、仙台港の1・4メートルだった。
 調査した東北大のサッパンー・アナワット准教授(津波工学)によると、海面から地面までの高さを考慮に入れると、この漁港では津波の高さは3メートルまて達していた可能性がある。「地形などから、津波が高くなることがある。地震が起きたら、予断を持たず安全な場所に逃げてほしい」と話している。
 サッパシー准教授のグループが26日、東松島市の海岸で津波の痕跡を調査した結果、津波は岸壁を越えて陸側まで到達。大浜漁港が最も高く、2・2メートルだった。
 気象庁は地震発生直後、福島県に津波警報、宮城県や岩手県などに注意報を発令した。しかし、発生から約2時間後、仙台港で予想を上回る1・4メートルの津波が観測されたため、宮城県の注意報を警報に引き上げた。宮城県多賀城市の川では、津波が少なくとも約3キロ逆流する様子が確認された。
KEY_WORD:FUKUSHIMA2016_:FUKU1_:TSUNAMI_: