[2015_03_31_01]放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成30年度版) 第4章 防護の考え方 4.4 長期的影響 海産生物の濃縮係数(環境省2015年3月31日)
 
参照元
放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(平成30年度版) 第4章 防護の考え方 4.4 長期的影響 海産生物の濃縮係数


 濃縮係数とは、海産生物が一定の濃度の海水に長期間置かれた場合の、海産生物中の濃度と海水中の濃度の比率を表したもので、放射性物質の海産生物への蓄積の度合いを示しています。
 セシウムの濃縮係数を比べると、プランクトンより魚、魚よりは魚を捕食する大型哺乳類のほうが高いことが分かります。
 セシウムについても生物濃縮はありますが、水銀やカドミウムのように生物体への蓄積が続くことはほぼなく、海水中のセシウム濃度が下がれば低下していくと考えられています。
 なお、表中の濃縮係数は国際原子力機関(IAEA)による推奨値です。現在、海水中のセシウム濃度は、東京電力福島第一原子力発電所港湾内を除き、事故前とほぼ変わらない濃度(0.001〜0.01ベクレル/L)まで下がっています。
 本資料への収録日:平成25年3月31日
 改訂日:平成27年3月31日


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