[2015_12_04_01]退室扉の封印を破損 規制庁から厳重注意 原燃再処理工場(東奥日報2015年12月4日)
 
 日本原燃は3日、六ヶ所再処理工場のブルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)貯蔵建屋の非常用退室扉が開けられないように、原子力規制庁が扉に取り付けていた査察用のワイヤー製の封印が破損しているのを発見し、規制庁から厳重注意を受けたと発表した。
 原燃によると、巡視点検中の社員が10月21日に封印破損を発見した。貯蔵建屋には貯蔵庫が4部屋あるが、封印が破損した部屋を含む3部屋は核物質を現在貯蔵しておらず、放射性物質の漏えいなど外部影響はないという。ただ、破損した封印を紛失し、破損原因を究明できていない。
 規制庁担当者は取材に「核物質が貯蔵されていないため保障措置上の間題はないものの、規制法上、封印破損は厳重注意に当たる」と説明した。
      (阿部泰起)
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