[2020_04_17_01]福島第1原発の廃炉作業 東電が縮小検討 解体・がれき撤去中断も 緊急事態宣言拡大(毎日新聞2020年4月17日)
 
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福島第1原発の廃炉作業 東電が縮小検討 解体・がれき撤去中断も 緊急事態宣言拡大

 東京電力は17日、新型コロナウイルスの感染拡大により国の「緊急事態宣言」の対象地域が全国に広がったことを受け、福島第1原発の廃炉作業の縮小を検討し始めた。現在、24時間体制で1日に約3000〜4000人が作業をしているが、福島県内の感染状況次第で作業を見直す。今後の廃炉工程が遅れる可能性があるとしている。
 東電によると、1、2号機の共用排気筒の解体や原子炉建屋周辺のがれき撤去などを中断する可能性がある。一方、溶け落ちた核燃料など「燃料デブリ」の取り出しに向けた準備作業や使用済み核燃料の冷却、汚染水の管理は優先して実施する。
 福島第1では体温を確認するため、出入り口などに赤外線サーモグラフィーを設置。37・5度以上の人は作業させないようにしている。関連企業の雇用などの保障については「現時点では全く定まっておらず、状況に応じて個別に対応していく」としている。【荒木涼子】
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