[2024_08_02_02]原電「科学」軽視の末に、敦賀2号機不許可へ 断層資料無断で修正(毎日新聞2024年8月2日)
 
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原電「科学」軽視の末に、敦賀2号機不許可へ 断層資料無断で修正

 20:17
 日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)が、約9年に及んだ原子力規制委員会の審査で初の「不合格」となる。原電は窮地に追い込まれたが、それでも2号機を廃炉にするつもりはない。背景に何があるのか。
 「追加調査と論理の再構築をする必要性を強く認識した」。2日の規制委の臨時会に出席した原電の村松衛社長はこう述べ、審査継続を求めた。
 しかしその期間は「1年以上かかり、2カ月後にめどを示す」と、あいまいな説明に終始した。
 これに対し「受け入れられなかったからもっとやるというのはきりのない話。どれほど勝算があると考えているか」(杉山智之委員)など、実効性を疑う発言が規制委から相次いだ。山中伸介委員長は「具体性や期間が非常に不明確。結論が変更になる可能性は極めて乏しい」とまとめ、不許可の方針が全会一致で決まった。
 「異例中の異例」(山中委員長)とするこの審査を招いた理由が、科学に背くような原電の姿勢だ。(後略)
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