[1964_06_17_08]新潟地震 参院で緊急質疑 タンク消火が急務 自治相報告 一番困る飲料水 国鉄被害は戦後最高 羽越など8線なお不通 旧設備に大被害 昭和石油 復旧見通したたず 食糧は心配ない 建設相答弁 米誌も大々的に報道 トルコでも地震、洪水 死者5000人超す(毎日新聞1964年6月17日)
 
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

(前略)
 赤沢自治相 1、昭和石油は20万トン近い貯油があり、手の下しようもない状況である。化学薬剤はあまり効果はなく、つぎのタンクに延焼する危険があるため17日朝8時破壊消防にはいったとの報告を受けた。
(中略)
佐藤吉男氏(自・新潟)
(中略)
1、石油タンクの火災に際し米軍に応援を求めているが、わが国にもヘリコプターや消火剤があるのになぜ消火活動ができないのか。
(中略)
池田首相
(中略)
1、石油工場の火災にはとくに心配しているが、16日夜おそく7トンあまりの化学薬剤を空輸、空中からドラムカンで落としている。効果はまだわからないが、非常の場合を予想しあらゆる措置を講ずる考えだ。
(中略)
 国鉄本社の新潟地震対策本部の調べによると、17日現在で判明した国鉄の被害は戦後最高で総額110億円と見込まれている。道床陥没やキレツなどの線路被害は18線区で400カ所におよび、建物も500件が傾いたり倒れたりした。とくにひどい新潟駅構内をはじめ信越線新潟ー上沼垂(ぬったり)2キロ間にある数カ所の鉄橋破損、同線の第1、第2塚山トンネルの一部落盤、越後線信濃川鉄橋の浮き上がり、羽越本線西目ー出戸間で200メートルにわたる盛土決壊などトンネル、橋、路盤など構造物被害だけでも50カ所が報告されている。
(中略)

 トルコでも 地震、洪水 死傷5千人越す

【アンカラ16日ロイター=共同】トルコのアンカラに16日はいった非公式情報によると、トルコ東部地方は地震と洪水で死者21、負傷者5千人以上を出した。マラトヤ州では繰り返し襲った地震で1千戸が倒壊した。また、アナトリア地方は長雨による洪水で大きな被害を出し、カラブエの町で1500戸が水中に没した。

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