[2022_05_31_04]泊原発、運転差し止め命令 廃炉訴訟で札幌地裁(時事通信2022年5月31日)
 
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泊原発、運転差し止め命令 廃炉訴訟で札幌地裁

 北海道電力泊原発(北海道泊村、運転停止中)は安全性に問題があるなどとして、道内の住民ら約1200人が北海道電に廃炉や運転差し止めなどを求めた訴訟の判決が31日、札幌地裁であり、谷口哲也裁判長は運転差し止めを命じた。
 主な争点は、原発が立地する積丹半島付近の海底活断層の有無。原告側は活断層は存在し、北海道電が策定した耐震設計の目安となる地震の揺れ「基準地震動」は活断層を想定していないため信用性に乏しいと主張。これに対し、北海道電は「活断層はなく、あったとしても基準地震動に影響はない」と反論していた。
 津波対策としての防潮堤の安全性も争点で、原告側は「現在の防潮堤は液状化の恐れがあり、役に立たない」と主張。北海道電は液状化の恐れはなく、新たな防潮堤も今後建設する予定で安全性に問題はないとしていた。
 住民らは東京電力福島第1原発事故後の2011年11月に提訴した。
 泊原発は12年までに、定期検査により1〜3号機の全てで運転を停止。北海道電は13年に再稼働に向けた審査を原子力規制委員会に申請したが現在も審査が続き、再稼働の見通しは立っていない。
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