[2020_01_17_14]凍土壁の4カ所で冷却液漏れ 福島第1原発(毎日新聞2020年1月17日)
 
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凍土壁の4カ所で冷却液漏れ 福島第1原発

 東京電力は16日、福島第1原発の汚染水対策として設置している凍土遮水壁で、凍結管の4カ所から冷却液が漏れていたと発表した。冷却液は融雪剤などに使用される塩化カルシウムを含む液体で、環境への影響はないという。漏れたのは計約20立方メートルで、現在は漏れた配管への冷却液の供給を止めているが、凍土壁の機能に問題はないという。
 東電によると、4カ所の漏れが見つかった配管は、2号機と3号機の間にある。2019年末、冷却液を供給するタンクの水位が低下し、配管を調べた結果、継ぎ目から漏れているのを確認した。今後漏えいの原因を調査し、部品を交換するなどして修理する。
 凍土遮水壁は、16年に運用を開始。福島第1原発の原子炉建屋に地下水が流れ込まないよう、地中に埋めた凍結管に冷却液を流し、地中を凍らせて氷の壁を造っている。【斎藤有香】
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