[2021_02_04_08]志賀原発・住民訴訟の口頭弁論 停止から10年 膠着状態続く(テレビ金沢2021年2月4日)
 
参照元
志賀原発・住民訴訟の口頭弁論 停止から10年 膠着状態続く

 1号機、2号機ともに、運転停止の状態となり、3月で丸10年となる北陸電力の志賀原子力発電所。その志賀原発をめぐる住民訴訟の口頭弁論が4日、金沢地裁で開かれた。
 この裁判は石川や富山の住民など125人が志賀原発2基を再稼働しないよう求めているもので、4日の口頭弁論は通算32回目となる。
 原告側は「原発による災害リスクを下げる最善の方法は危険な場所に建つ志賀原発を一刻も早く廃炉にすることではないか」と意見を述べ、改めて早期の結審を求めた。
 一方、北陸電力側は、原子力規制委員会の審査会合での状況を報告し、原発敷地内の「評価対象断層」10本について、活動性がないことでおおむね理解を得られたなどと主張した。
 再稼働の前提となる規制委員会の審査が続いていることもあり、膠着状態が続く、この裁判。
 3月で運転停止から10年を迎えることについて、原告団の団長は「10年経ったけれどいまだに福島の事故の原因の究明はなされていない。事故の深刻さが10年経ってより明らかになってきていると思う。志賀原発についても絶対同じような事故を繰り返させてはならないし、私たちとしてはまず志賀原発を止める」と話していた。
 この裁判も、提訴から9年目。次回、33回目の口頭弁論は5月末に開かれる。
KEY_WORD:住民訴訟の口頭弁論_:SIKA_: