[2021_04_08_03]「風評は間違いなく再燃する」 処理水海洋放出、福島県・浜通り首長の声(福島民友2021年4月8日)
 
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「風評は間違いなく再燃する」 処理水海洋放出、福島県・浜通り首長の声

 東京電力福島第1原発の処理水を巡り、7日に菅義偉首相が漁業者団体トップに海洋放出方針の決定への理解を求めたことを受け、浜通りの首長からは、海洋放出について「慎重に判断すべきだ」との声や、風評被害対策を早急に明示するよう求める意見が上がった。
 「漁業者はこの10年、本格操業を目指して我慢と苦労を重ね前に進んできた。海洋放出の決断については慎重に判断すべきだ」。県内漁業者が本格操業移行に向けて動きだす中、新地町の大堀武町長はこうくぎを刺した。いわき市の清水敏男市長も「関係者に丁寧に説明し、慎重に対応してほしい」と求めた。
 風評対策の明示を求める声も上がった。川内村の遠藤雄幸村長は「海洋放出が確実な方法とされているが、風評被害は間違いなく再燃する」として「補償などの対策を明示すべきだ」と指摘。楢葉町の松本幸英町長は「これ以上の風評被害を生じさせないよう、徹底的な取り組みを求める」と強調した。富岡町の宮本皓一町長はこれまで風評対策などを求めてきたとして「方針決定に向けた国の動きを見定めたい」とした。
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