[2011_05_31_01]発電機故障 地震が原因 女川原発1号機(東奥日報2011年5月31日)
 
 東北電力は30日、東日本大震災で女川原発1号機(宮城県)の非常用ディーゼル発電機1基が壊れたのは、地震で電源盤が火災を起こして内部がショー卜し、予期せぬ過電庄が発電機にかかったことが原因だったと経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
 同原発は地震で原子炉が自動停止。外部電源が生きていたため非常用発電機は不要だったが、地震によって重要機器が止まったことになる。東北電は「安全性に問題はなく、今後の対策を確実に実施したい」としている。
 東北電によると、電源盤内部につり下げられた機器が地震で大きく揺れ、絶縁体がはがれて火花が散って発煙。電源盤のケーブルの膜が溶けてショートし、過電圧で発電機の回路が損傷した。
 火災原因となったつり下げ型の機器は旧式で、本年度中に2、3号機と同じ据え付け型に交換予定だった。いずれも耐震指針上では重要度が低いランクとされている。
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