[2012_03_20_02]ご存知ですか・・・?ホントは危険な女川原発 東日本大震災で、原子炉冷却停止寸前 重大事故に紙一重(STOP!女川原発_3.20アクション実行委員会2012年3月20日)
 
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ご存知ですか・・・?ホントは危険な女川原発 東日本大震災で、原子炉冷却停止寸前 重大事故に紙一重

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 皆さんは、東北電力女川原子力発電所が、2011年3月11日及び4月7日の地震により、大惨事になりかねない重大事故が発生していたことをご存知でしょうか。

1.3月11日、女川町を破壊しつくした17〜20mの大津波。女川原発では13mでした。
 女川原発の敷地は1m地盤沈下し、高さは13.8mです。一方、女川原発に達した津波は13mでした。もし、15m〜20mの津波が女川原発を襲っていたら、東京電力福島第1原子力発電所の事故と同じ悲劇がおこったかもしれません。まさに、紙一重でした。

2.1号機で火災発生
 3月11日午後2時57分、地震の揺れによりタービン建屋地下1階の常用の高圧電源盤において、火災が発生しました。消火されたのは、午後8時23分です。

3.外部電源は1系統をのこして遮断
 3月11日、女川原発では震度6弱の揺れでした。これにより、外部電源5系統のうち4系統が遮断されました。4月7日も、1系統をのこして遮断されました。しかも、生き残った1系統は、3月11日と、4月7日でそれぞれ違っていました。これは、全ての外部電源が遮断される可能性が十分あったことを意味します。

4.水没した熱交換器
 津波の海水が、1900トンも原子炉建屋の地下3階、原子炉補助機冷却水B系ポンプ室および原子炉補機冷却水B系熱交換室に浸水し、建屋内にあった2台の熱交換器と冷却水ポンプが、水没し、使えなくなりました。冷却は水没しなかったA系統で行いましたが、まさに片肺飛行の状態でした。

5.耐震安全性も疑問です。
 原子力発電所で観測された地震の最大加速度は3地点で想定の最大応答加速度を超え、原子炉の一部(3号機燃料取り換え床で鉛直方向の揺れ)、1333ガルに達し、想定値の938ガルを大幅に超え、142%にも達していました。このように、女川原発は津波の襲われる危険だけではなく、耐震安全性においても不十分なのです。

6.3月11日、4月7日女川原発で発生した不具合は約600件以上に上ることが明らかになりました。
 女川原発1号機は、マークT型原発と言われ、東京電力福島第1発電所の原子炉と同じ古い型です。2号機、3号機はマークT改良型という少し改良したものですが、やはり古い原子炉であることに変わりはなく、老朽化が懸念されています。今回の事故で起こった女川原発の不具合を挙げますと、
【1号機・原子炉建屋】燃料交換機入出力装置の破損、ホウ酸水貯蔵タンク水位指示回路不良、主蒸気逃し安全弁(C)リミットスイッチの接触不良、制御棒駆動系ハウジング支持金具サポートバーのずれ、原子炉格納容器内遮断扉止め金具の外れ、天井クレーン運転席鋼材等の損傷、
【タービン建屋】高圧電源盤の焼損、起動用電源盤6-1S遮断機の投入不可、母連遮断機52-6-1SAの制御電源喪失
【屋外】変圧器避圧弁の油面変動に伴う動作(4件)、1号機放水口モニター(試験運転機)の津波による浸水および破損
・・・など、数えきれない問題が1号機から3号機まで合わせて、600件以上もおこっていたのです。

(後略)

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