[2024_04_06_03]柏崎刈羽原発の再稼働を許さない_新規制基準は地震と津波を過小評価_どこでも起こり得る津波災害と巨大地震(山崎久隆氏)_「志賀原発2号機変圧器でアーク放電が起きていた」を抜粋(たんぽぽ2024年4月6日)
 
参照元
柏崎刈羽原発の再稼働を許さない_新規制基準は地震と津波を過小評価_どこでも起こり得る津波災害と巨大地震(山崎久隆氏)_「志賀原発2号機変圧器でアーク放電が起きていた」を抜粋

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※引用者注:以下は「 柏崎刈羽原発の再稼働を許さない 新規制基準は地震と津波を過小評価 どこでも起こり得る津波災害と巨大地震 2024年4月6日 山崎久隆氏ゼミ 主催:たんぽぽ舎 」の 講演 から「志賀原発2号機変圧器でアーク放電が起きていた」という箇所を抜粋したものです。


○志賀原発2号機 主変圧器構造概要図

 ここの部分(赤色楕円マーク)で起きた放電というのは。実はアーク放電といいまして、原発において最も恐ろしい火災の原因の一つです。原発とはどうしても高圧の電流を使いますので、放電というのはいつでも起こりやすいですね。
 過去にケーブル火災とか、こういった放電火災を何度も起こしているんですが、顕著な例はやはり地震です。
 地震で起きたもう一つの例としては、女川原発があります。1号機ですが、この場合はタービン建屋にあった分電盤の中で、地震が起きた時の遮断機というのが動いたのですが、一瞬で電源を切れるようなスイッチなんですね。パチーンと切れるようになっている。
 高圧電流が流れたまま、大きな地震に襲われると危険ですから、一瞬にして、ブレーカーが落ちるように遮断機落ちて、電源を止めるという装置があるんです。
 遮断機が落ちるときに、高圧の電流が流れているため、最初接触していた接点が離れて、下に落ちるんですが、その間放電するんです。その放電が高温になっているうえ、さらに地震で揺さぶられて、その箱体が変形しまして、それでその放電が、あらぬところに飛んでしまって、発火したんですね。
 あらぬ所というのはケーブルなんです。ケーブルが難燃性のケーブルではなく、可燃性のケーブルをこのまま使っていたので、たちまちケーブルが炎上しました。
 さらにこの大きなスパークの時に、飛んだ先の金属が溶けてしまって、金属がとけると数千度の温度で溶けることになりますので、鉄なら2800度です。そういう高温の鉄が箱体の中に飛び散るわけです。
 そうすると、可燃性ケーブルがたちまち炎上します。その結果、分電盤の2台が炎上しました。それがアーク放電火災による女川原発の火災で、8時間燃え続けているんですね。
 こういったことが、実は地震のたびに起きている。女川のほかには、柏崎刈羽原発3号機で、今回志賀原発でも火災には大きな火災には至りませんでしたが、放電があったということが明らかになったということで、地震が起きればアーク放電火災が起きるものと考えざるを得ないような状況が出てきています。


KEY_WORD:アーク放電火災_:KASHIWA_:ONAGAWA_:SIKA_: