[2024_01_10_17]令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について(第7報)(北陸電力2024年1月10日)
 
参照元
令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について(第7報)

 04:00
 2024年1月10日
 北陸電力株式会社
 志賀原子力発電所は、1、2号機とも定期検査により停止中であり、外部電源や必要な監視設備、冷却設備等については機能を確保しており、発電所に設置しているモニタリングポストの数値に変化はなく、外部への放射能の影響はありません。
 1月7日、詳細な点検を進めている中で、2号機主変圧器周辺の側溝および道路においてわずかな油膜を確認しました。また、志賀原子力発電所前面の海面上に、油膜(約5m×10m)が浮いていることを確認し、直ちに、中和剤等による油膜の処理を行いました。
 (1月7日にお知らせ済)

 その後、2号機主変圧器周辺の側溝に油吸着マットを設置するとともに、毎日3回の側溝等の巡視による監視を行い、新たな油の発生がないことを確認しておりました。監視において新たな油の流出が確認されなかったことから、構内に降った雨水を排出するため、1月9日より雨水用の排水ゲートを開けておりましたが、本日12時頃、2号機主変圧器周辺の側溝に油膜が確認され、その下流側の確認により、前面の海面上に、油膜(約100m×30m、推定約6リットル)が浮いていることを確認しました。
 速やかに排水ゲートを閉止するとともに、海岸部にオイルフェンスを設置しました。
 現時点では、この油膜は、1月1日の地震時に漏えいした際に周囲に飛散した2号機主変圧器の絶縁油に由来する可能性があると考えておりますが、詳細については、現在確認中です。
 なお、放射線管理区域内で油を貯蔵している箇所に設置している漏油検知器に異常はなく、今回の油膜は放射線管理区域内の油ではありません。
 発電所に設置しているモニタリングポストの数値に変化はなく、外部への放射能の影響はありません。
 本件につきましては石川県、志賀町等関係自治体および公設消防に連絡しています。
 引き続き発電所設備全般の詳細な点検を継続し、発電所の安全確保に努めてまいります。
 今後、詳細な点検の過程で新たな不具合が確認された場合は、お知らせしてまいります。
 添付資料1 海面および側溝の油膜の状況
 以 上

KEY_WORD:能登2024-志賀原発-絶縁油-海洋流出_:NOTOHANTO-2024_::SIKA_: