[2024_01_17_13]能登半島地震発生後の志賀原子力発電所 志賀原子力発電所の現況(北陸電力2024年1月17日)
 
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能登半島地震発生後の志賀原子力発電所 志賀原子力発電所の現況

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 能登半島地震発生後の志賀原子力発電所
 志賀原子力発電所の現況

 「令和6年能登半島地震」により、志賀原子力発電所では一部設備に被害が発生しましたが、外部電源や冷却設備等の重要機能は維持しており、原子炉施設の安全確保に問題は生じておりません。
 主な設備に関する現況写真をご紹介いたします。

主な設備現況写真

 2号機 使用済燃料プール

 1月1日の地震により、使用済燃料貯蔵プール水が床面に飛散しましたが、外部への放射能の影響はなく、既にふき取りを完了しています。
 (1号機:約95リットル、2号機:約326リットル)
 水位に有意な変化はなく、冷却ポンプも正常に運転しており、使用済燃料の冷却に問題はありません。

2号機使用済み燃料プール


 2号機 タービン建屋内

 停止中の2号機低圧タービンにおいて「伸び差大」警報が発生しました。
 これは、タービンの停止中に発生したもので、原子炉施設の安全確保に影響はありません。
 今後、タービン内部の異常の有無について確認することとしています。

2号機タービン建屋

 2号機 主変圧器(1月1日の地震による油漏れを受け、停止中)

 1月1日の地震により、2号機主変圧器の保護回路が動作し、自動的に予備電源変圧器に切り替わりました。
 主変圧器から漏えいした絶縁油は1月5日に回収が完了しています(絶縁油約19,800リットル(水分も含め約24,600リットル))。
 発電所前面の海域で絶縁油が流れ出した可能性がある油膜をこれまでに2回確認しており、以下の対応を実施しています。
 いずれも、放射線管理区域内の漏油検知器等に異常はなく、 本事象による外部への放射能の影響はありません。
 ・1月7日に確認したものは、中和剤等により処理を完了
 ・1月10日 に確認したものは、排水ゲートを閉止し、海岸部にオイルフェンスを設置

 1月12日現在、主変圧器の絶縁油漏えい箇所には、雨水侵入防止のブルーシートを被せています。

2号機主変圧器

 2号機 予備電源変圧器(現在稼働中)

 1月1日の地震により、主変圧器の保護回路が動作し、自動的に予備電源変圧器に切り替わりました。
現在、予備電源変圧器より受電しており、原子炉施設の安全確保に問題はありません。

2号機予備電源変圧器

 1号機 起動変圧器(1月1日の地震による油漏れを受け、停止中)

 1月1日の地震により、1号機起動変圧器からの油漏れがあることを確認したことから、同日、代替の予備電源変圧器への切替操作を実施しました。
 起動変圧器から漏えいした絶縁油は1月2日に回収が完了しています(噴霧消化水を含め約4,200リットル)。

1号機起動変圧器

 バックアップ電源−非常用ディーゼル発電機

 外部電源のバックアップ電源として非常用ディーゼル発電機(1号機:3台[うち1台点検中])、2号機:3台[うち1台点検中])を確保しています。 [1月17日現在]

非常用ディーゼル発電機(2号機)

 バックアップ電源−大容量電源車

 外部電源のバックアップ電源として大容量電源車2台(うち1台点検中)を配備しています。 [1月12日現在]

大容量電源車

 バックアップ電源−高圧電源車

 外部電源のバックアップ電源として高圧電源車8台(うち1台点検中)を配備しています。 [1月12日現在]

高圧電源車

 構内道路

 発電所構内の主要道路では、能登半島地震による目立った被害はなく、車両の通行等に支障はありません。

発電所構内
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