[2024_01_16_03]能登半島地震、複数の海底活断層が関連か 佐渡沖に「割れ残り」の恐れも 地震調査委(産経新聞2024年1月16日)
 
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能登半島地震、複数の海底活断層が関連か 佐渡沖に「割れ残り」の恐れも 地震調査委

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 1日以降発生が続いている一連の能登半島地震の震源断層について、政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大名誉教授)は15日、能登半島の日本海沿岸部に存在する複数の海底活断層が関連している可能性が高いなどとする新たな見解を公表した。これまで、これらの複数の活断層との関連については、見方を明らかにしていなかった。
 調査委によると、能登半島の西方沖から、北方沖、北東沖にかけ確認されている複数の活断層が動いた可能性があるという。佐渡島西方沖にかけてのある活断層の一部も関連した可能性が考えられるとした。震源断層は北東から南西に延びる長さ150キロ程度の主に南東に傾斜する逆断層で、断層すべりは震源から北東と南西に進行したとしている。
 一連の地震活動は当分続くと考えられ、今回の活動域や周辺では今後も強い揺れや津波を伴う地震が発生する可能性があるとして、注意を呼び掛けている。
 また、今回一部が活動した可能性が指摘された佐渡島西方沖の活断層は、これまでの地震でまだ活動していない部分である「割れ残り」が存在する可能性もあり、そこに今後の地震活動が波及すれば、津波が発生する恐れがあるとも指摘。
 ただ、知られている活断層が実際に活動したかどうか、現段階でははっきり確定できないとしており、平田委員長は「割れ残りに限らず、今回活動した可能性が高いとされる活断層の領域でも引き続き地震活動に十分注意する必要がある」との見解を示した。
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