[2024_01_30_02]非常用発電機停止、回路変更が原因 志賀原発1号機巡り北陸電発表(毎日新聞2024年1月30日)
 
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非常用発電機停止、回路変更が原因 志賀原発1号機巡り北陸電発表

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 北陸電力志賀原発1号機(石川県、停止中)で試運転中の非常用発電機が自動停止したトラブルについて、北陸電は30日、変圧器の故障に伴う回線の変更が原因だったと発表した。発電機は29日に復旧した。
 1号機は能登半島地震の揺れで外部電源を受ける変圧器が破損し、別の回線から電源を確保していた。
 発電機は3日の試運転では正常に動いた。その後、送電線を補修するため、通常使っていない回線に変更して17日に再び試運転したところ、自動停止した。
 北陸電によると、回線を変更したことで回線側の電圧が低くなり、発電機の出力を十分に上げられず、逆流を防ぐ安全装置が働いて停止したという。北陸電は「運転員の手順にミスはなく、まれに起こる事象が重なった」と説明した。
 北陸電はこの日、破損した1、2号機の変圧器について、外観点検の結果を原子力規制委と経済産業相に提出した。地震の揺れで配管に亀裂が入って油が漏れており、今後、損傷した部品の取り換えや内部点検を実施し、復旧が可能か検討する。時期は未定だが、半年以上かかる見通し。【高橋由衣】
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