[2024_01_02_11]震度7の志賀原発で変圧器の配管損傷、油漏れ 火災は発生せず 日本海側のほかの原発で異常やけが人なし(東京新聞2024年1月2日)
 
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震度7の志賀原発で変圧器の配管損傷、油漏れ 火災は発生せず 日本海側のほかの原発で異常やけが人なし

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 1日に起きた最大震度7の能登半島地震で、日本海側に立地する原発の一部では、変圧器の損傷や、使用済み核燃料を保管しているプールからの水漏れなどが確認された。運転中の原発もあったが、いずれも異常は確認されず、職員や作業員にけがもなかった。
 震度7が観測された石川県志賀町に立地する北陸電力志賀原発では、停止中の1、2号機に大きな異常はなく、プール内の使用済み核燃料の冷却も続けている。2日の発表によると、1日午後6時ごろに原発の取水設備で、約3メートルの潮位変動を観測した。敷地内への浸水はなかった。
 地震の揺れで1号機と2号機の変圧器の配管が壊れ、計約7100リットルの油が漏れ出た。影響で外部から受電する系統の一部が使えなくなったが、別の系統に切り替えて電源を確保した。変圧器を点検した作業員は当初、「爆発音がして焦げ臭い」と報告したが、変圧器内の圧力を下げる装置の作動音と漏れ出た油の臭いだったという。火災は起きていないとしている。
 1号機プールでは、地震直後に約40分間冷却が止まったが、復旧済み。地震の揺れで1、2号機で計約420リットルの水があふれた。外部への流出はないという。
 全7基が停止している東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)でも、6号機プールの水が約600リットルあふれたが、外部への流出はなかった。
 福井県にある関西電力の大飯原発3、4号機、高浜1〜3号機は運転を継続中。停止している高浜4号機、美浜3号機、日本原子力発電敦賀2号機も含め、各原発に異常はなかった。(小野沢健太)
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