[2024_01_02_13]令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について(第3報)(北陸電力_プレス2024年1月2日)
 
参照元
令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について(第3報)

 20:52
  令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について(第3報)

 2024年1月2日
 北陸電力株式会社

 志賀原子力発電所は、1、2号機とも定期検査により停止中であり、外部電源や必要な監視設備、冷却設備等については機能を確保しており、これまでの点検において、安全上問題となる被害は確認されておりません。
 発電所に設置しているモニタリングポストの数値に変化はなく、外部への放射能の影響はありません。
 11時時点にお知らせした以降の点検状況4件について、以下のとおりお知らせします。また、余震が継続しており、今後とも必要に応じて点検してまいります。
 なお,11時時点にお知らせしていた1号機の起動変圧器の漏えいした油については,現在ドラム缶への回収を完了しております。また,2号機の主変圧器の漏えいした油については現在ドラム缶への回収に着手しており,回収完了時刻は本日21時頃を予定しております。(11時時点の点検内容を別紙1)

(1)1号機 放水槽防潮壁の傾き
  ・1号機の放水槽の周囲(全周約108m)に津波対策として設置した鋼製の防潮壁(高さ4m)の南側壁が、地震の影響により数cm程度傾いていることを確認したが、その他の側壁は健全であり,倒壊する恐れはない。

(2)1,2号機 廃棄物処理建屋エキスパンションジョイントシールカバーの脱落
  ・1号機廃棄物処理建屋と2号機廃棄物処理建屋を接続するゴム製のシール部材(エキスパンション)を覆う金属製のカバーが脱落していることを確認した。
   シール部材自体に損傷がないことから,外部への放射能等の影響はない

(3)1号機 純水タンク水位低下
  ・発電所の冷却水の補給用に使用している純水を貯蔵するタンクにおいて,毎分7.3リットル程度(438リットル/時)の水位の低下があることを確認した。
   同タンクは補給用に使用するものであり、漏えい量は純水の製造能力(20,000リットル/時)に比べてわずかであることから,発電所の冷却機能には影響はない。
   漏えい箇所については現在調査中。
   なお,使用済燃料貯蔵プールの補給等には他のタンクの水を使用しており,使用済燃料貯蔵プールの冷却機能に影響はない。

(4)2号機 使用済燃料貯蔵プール落下物
  ・2号使用済燃料貯蔵プール内に保管してあった原子炉冷却材再循環ポンプの検査装置の一部が使用済燃料貯蔵プールの底部に落下していることを確認した。
   落下物については,再循環ポンプインペラ点検装置の一部であり,いずれも燃料から離れた位置(約4m)に落下していることから燃料貯蔵プール内の燃料に影響はない。
   本件につきましては国、石川県、志賀町等関係自治体に連絡しています。

(後略)
KEY_WORD:能登2024-志賀原発-外部電源_:NOTOHANTO-2024_:SIKA_: