[2024_02_10_03]幻の珠洲原発は日本最大級の原発集中立地計画だった 珠洲原発を阻止した人びとが日本国を救った (その3)(4回の連載) 1994年3月大分県蒲江町議会で「原発受け入れ拒否決議」挙げる 小坂正則(脱原発大分ネットワーク)(たんぽぽ2024年2月10日)
 
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幻の珠洲原発は日本最大級の原発集中立地計画だった 珠洲原発を阻止した人びとが日本国を救った (その3)(4回の連載) 1994年3月大分県蒲江町議会で「原発受け入れ拒否決議」挙げる 小坂正則(脱原発大分ネットワーク)

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◎ 2度目の観測記事に対しては、私たち大分の市民運動と現地の漁協青年部や社会党や労働組合などの協力のもと、小出裕章京大助教による反対学習会などを行って、1994年3月には蒲江町議会による「原発受け入れ拒否決議」を挙げてもらいました。小出さんの学習会には町長も参加していました。

◎ 1986年のチェルノブイリ原発事故が起きて、世界中に放射能がばら撒かれました。8000キロ離れた日本にも大量の放射能が降り注ぎました。
 また、2011年には東電福島第一原発事故の放射能は福島周辺はもとより日本列島にばら撒かれました。
 しかし8割方は太平洋に降り注ぎました。この放射能は太平洋の海を汚染して、昨年から海洋放出している汚染水はこれから何十年と汚染を続けます。過去の事故による放射能を消すことは不可能ですが、未来は変えられます。
 先人たちが築いてきてくれた努力の積み重ねの労苦を私たちが引き継ぎ、次世代に貴重な日本のふるさとや地球環境を引き渡す責任があるのです。

◎ これから南海トラフ地震は必ず襲って来ますし、中央構造線は2016年の熊本地震で湯布院までの活断層が動いたのですから、大分・別府から四国に繋がる活断層は動きます。
 伊方原発を廃炉にするのが先か、地震が先かは分かりませんが、日本に残って、まだ動き続けている原発を止める。そして燃料棒を抜き取り、廃炉にする戦いを進めなければなりません。
 御用裁判官は政府に忖度して「規制庁や専門家が認めているから地震は起きないと考えられる」や「伊方原発には耐震基準を超える揺れは起きないと専門家が言うのだから間違いない」などという無責任で宗教でも信じろというような「安全神話」をただ信じろと強制するようないい加減な判決を出し続けるのでしょう。

6.ないことは証明不可能「悪魔の証明」という説があります。

◎ 悪魔の証明とは「○○がないことを証明できないなら、○○は存在する」「△△であることを証明できないなら、△△だ」といった、「ない」ということを証明しようとする論法のことを指します。
 未知証明と呼ばれることもあります。「ある」ということを証明するのであれば、実際に事例を紹介すれば事足ります。
(グロービス出版より参照)

◎ ないことを証明することは非常に難しいという理論です。統計学などで地震が起きる確率などは歴史的な事実である程度は科学的に証明可能です。
 しかし、科学は万能ではありません。近代的な地震学はまだ100年くらいしか経っていません。特にプレート型の地震学理論はまだ50年そこそこの地震理論です。
 今日の日本の地震は多かれ少なかれプレートが動くことが大きく影響する地震です。

◎ 1990年前後に京都大学の荻野晃也さんをお招きして電磁波の学習会を行ったことがあります。
 荻野さんは原子力の学者ですが、そのころ彼は電磁波の講演会を行っていましたので、交流会で地震の話になったら、「プレートテクトニクスという理論はわずか20年そこそこで普及した理論だから、初期の原発はプレート型地震や津波対策などやってないんだ」と話していました。「福島原発や女川原発はプレートが動けば津波で一発で壊れる」と話していた記憶があります。
 福島原発は「30mの大地を20m掘削して、津波に襲ってくださいといわんばかりに掘り下げて建設」したのです。1974年に認可。75年に建設。82年から運転開始です。だからその頃はプレート型の地震説は少数派だったのです。

7.科学は万能ではない

◎ 科学は万能だと信じている方がいるかも知れませんが、科学は万能ではありません。
 特に地震学などはまだヨチヨチ歩きのヒヨコのようなものです。地震学の知見はパーセントで表せば1%くらいだと私は思います。残りの99%は未知の学問です。
 そんな地震学者が、しかも電力会社の雇われ学者は、皆さん御用学者ですから、お金のためならお尻の穴まで舐めるような、「地位亡者」か「金亡者」が大半でしょう。
 そんな「学者」や「専門家」が「ここでは巨大な地震は起きません」と言っても信用できません。
 そこで巨大地震が起きたら、彼らは必ずこう言うでしょう。「この地震は想定外の地震です」と言って逃げるのです。福島第一原発事故も御用学者はそう言ってみなさん逃げました。(その4)に続く
(『つゆくさ通信』182号、2024年1月20日
「脱原発大分ネットワーク」発行より了承を得て転載)
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