[2024_01_01_44]日本海側、過去にも短時間で大きな津波 日本海中部地震では100人死亡、最高29メートル(産経新聞2024年1月1日)
 
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日本海側、過去にも短時間で大きな津波 日本海中部地震では100人死亡、最高29メートル

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 石川県能登地方で1日に発生した地震で日本海沿岸の広い範囲で津波が観測され、津波警報や津波注意報が発表された。日本海側は過去にも大きな被害を伴う津波が発生している。日本海で発生する津波は、震源が陸地に近いため、地震発生から短時間で津波が沿岸に到達する可能性が高いという。
 昭和58年5月に発生した日本海中部地震は、秋田県沖を震源とするマグニチュード(M)7・7の大地震で、東北地方の日本海側が大津波に見舞われている。気象庁の資料によると、この地震と津波で104人が亡くなったが、うち100人は津波による。早いところでは地震発生から約8分後には津波が沿岸に到達していたという。津波の高さは秋田県峰浜村(現・八峰町)で14メートルに達したとされる。
 平成5年7月の北海道南西沖地震では、M7・8の地震に伴い津波が発生。江差港では地震発生から約7分後に第1波が到達。後日実施した調査で、奥尻島で高さ29メートルの地点まで津波が遡上(そじょう)したことが分かったという。高い津波が短時間で来襲したことで甚大な被害が生じた。
 当時は地震発生から7分を目安に津波警報を発表していたが、この地震などを契機に観測網の整備が進み、現在は最速2分で発表するようになった。

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