[2024_01_03_05]【能登半島地震】断層動いたか 群発地震きっかけ 金沢大・平松教授(中日新聞2024年1月3日)
 
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【能登半島地震】断層動いたか 群発地震きっかけ 金沢大・平松教授

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 石川県志賀町で最大震度7を観測した地震。金沢大の平松良浩教授(地震学)は「これまでの群発地震がきっかけとなって発生したと考えられる地震だが、群発地震の範囲を超えている」と話す。
 2020年12月ごろから活発化している能登半島の群発地震の要因は、地下にある水などの流体。岩盤の隙間に流体が入り、岩を破壊することで地殻変動を引き起こして断層がずれ、次々と地震を起こすと考えられている。今回の地震では、この地殻変動が周辺の大きな断層に影響し、隣り合う断層が連動して動いた可能性を挙げている。
 能登半島沖には珠洲沖の断層帯や、約300年前に大地震を引き起こしたとされる輪島沖の断層帯などがある。平松教授はこれらの断層帯か、並行している別の断層帯が連動してずれた可能性を指摘する。
 これまでは珠洲市正院町で震度が大きく出る傾向にあったが、今回震度7を記録したのは志賀町。これについて「断層の動き方によってどの方向に強い揺れが出るかは変わる」と説明する。今回動いた断層が昨年5月5日に震度6強を記録した地震と同じ断層かは分かっていないという。
 今後も同程度の規模の地震が続く可能性があり、「今は崩れていない家や崖であっても次の揺れで崩壊するかもしれない。不安を感じれば自宅に戻らず、避難所や知り合いの家に身を寄せて」と呼びかけた。 (西浦梓司)
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