[2024_11_18_23]福島第一原子力発電所から80km以内における2011年12月と2022年10月の空間線量の分布(μSV/h)(日本記者クラブ_石渡明(前原子力規制委員会委員)_会見2024年11月18日)
 
[会見動画頭出し]
福島第一原子力発電所から80km以内における2011年12月と2022年10月の空間線量の分布(μSV/h)

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【石渡】
 それから、その忘れていけないのが、この津波によって福島第一原子力発電書の過酷事故が引き起こされた。冷却ができなくなって非常用のディーゼル発電機が水没してしまって、冷却ができなくなって、いわゆるメルトダウン事故に発展した。
 これ(左図)は2011年の12月現在の、放射線量の分布、ここが福島第1原発でこのちょうど放射性物質が放出された時の風向きが、この南東から北西へ行って、北西へしばらく行ってから、こちら側の風に乗ってこういう風に流されたという様子がよく分かります。でこの1番赤いところは、これ大体20マイクロ以上のところです。毎時20マイクロシーベルト以上のところが、赤く塗ってあります。でこちら(右側)は、これ去年(2023年)の状況で、12年経って、線量は弱くなっております。
 これ1番高いところで毎時5、6マイクロシーベルトぐらいという感じになっております。自然に半減期に従って、放射性物質っていうのはどんどん崩壊して、なくなっていきますので、だいぶ減っていることは確かですね。

※以下は編集者の注である。
 当図の元図は 「環境省「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料(令和5年度版)」 第 7 章 環境モニタリング」 の26ページ目の図である。
 元図のコメントを以下に示す。

 放射性物質による影響の変化を確認するため、東京電力福島第一原子力発電所から80km圏内について継続的に航空機モニタリングが実施され、空間線量率の分布状況、放射性セシウムの沈着状況が調査されてきました。また、80km圏外についても航空機モニタリングにより、放射性物質の影響把握が行われています。
 80km圏内における空間線量率は、線量が高い地域(東京電力福島第一原子力発電所から北西方向に伸びる領域)も、低い地域も、年月の経過と共に下がってきていることが確認されました。

KEY_WORD:石渡明氏_講演_:FUKU1_: