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[2024_11_18_37]石渡明 会見 質疑応答3(日本記者クラブ_石渡明(前原子力規制委員会委員)_会見2024年11月18日) | ![]() |
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[会見動画頭出し]
15:30 質問 (司会) はい、ここでちょっとテキストの質問先に1つ入れさせてください。朝日新聞の黒沢さんからのご質問です。 (朝日新聞の黒沢) お話ありがとうございました。2点お伺いいたします。1つ目は、能登半島地震の時のように、原発の敷地が仮に隆起した場合、原子炉や重要な施設は隆起による影響で、損傷の心配はないのでしょうか、規制に生かすべき知見等はないのでしょうか、という質問です。 2つ目です。先ほどの噴火の関連ですけれども、巨大噴火は観測の経験もなく科学的に分からないことが非常に多いと思います。現在の地球物理学的なモニタリングで、目先の日々の変化がないことは分かっていても、運用期間中に発生する可能性が十分に小さいとは言えないと思います。 現在事業者の方からモニタリングや規制委での報告にどのような意味があるというお考えでしょうかという質問です。よろしくお願いします。 回答 はい隆起した場合の原子炉への影響ということですけれども、隆起そのものは、非常にゆっくり起きるわけです。いきなりぴょんと飛び上がるわけではなくて、実際どれぐらいのスピードで隆起したかってことは、分かりませんけれども、あれ隆起そのもので、例えば人が転んだとか、そういうようなことはありませんので、比較的ゆっくり上がるもんだと思います。従ってその隆起そのもので、何か壊れるということは、しかも土地全体が隆起するわけですから、ある場所だけが上がるわけではないので、特にそれで何かものが壊れるとか、そういうことはないと思います。 むしろ、あの辺で壊れた家は地震の時の動きそのもので、壊れてるんで、隆起によって壊れたものは多分ないと思います。で問題は何かと言うと、原子炉というのは冷却水を海から取ってるんで、隆起すると取水路から水が取れなくなってしまう。ここが1番大きな問題です。 原子力規制委員会では、事業者に対して4m隆起した場合でも、すぐにホースを伸ばして海岸線で、まだ水がある海のところまでホースを伸ばして、水をすぐに取水ができるように準備をしてくださいということを、お願いしました。 これについては、もう訓練も行われています。訓練も行われています。地震が来て隆起したぞ、となったらば、すぐにホースを継いで太いホースを継いで、大きなポンプで水を組み上げるというようにしております。 これをやらないと、これ水が取れなくなると、メルトダウンに繋がりますので、非常に大事なんです。隆起という点で心配なのはそこです。 巨大噴火、これについては確かにその人類というのは地球上で巨大噴火を経験していません。歴史時代には経験していないわけですよね、ですから、その記録というものが全くなくて経験がない。 どういうふうに巨大噴火というのが始まって、どんな経過を辿ってどういう風に収束するのかということが、誰も分かりません。で一応その巨大噴火の堆積物を調べれば、地質学的にこういうことが起こったんだろう、ということは予想はできております。 予想はできておりますが、ただそれがどれくらいの時間の範囲で起きたかとか、そういう詳しいことは中々分かりません。 今やっているモニタリングというのは、これは許可した時の状況から変わっていません、ということを確かめるためのモニタリングです。 もしそれが変わっている場合は、これはそれについて、すぐに我々はその評価をしなきゃいけなくなります。でこれについてはある度基準を決めてありまして、そのごくわずかな変化だったらば、あんまり問題はないと思いますが、大きく変わった場合は原子炉を止める、場合によっては、もし本当に巨大噴火に繋がりそうな兆候があれば、核燃料をよそへ搬出するというような方針も決められております。今のところどのカルデラについてもそういう許可した時点からの傾向の違いというのは、今のところ見られておりません。以上です。 |
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KEY_WORD:石渡明氏_講演_:NOTOHANTO-2024_: | ![]() |
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