[2021_12_04_12]F16投棄のタンク、重さは210キロ(東奥日報2021年12月4日)
 
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F16投棄のタンク、重さは210キロ

 青森県深浦町内に燃料タンク2個を投棄後、1日夜に青森空港へ緊急着陸したF16戦闘機は、3日もエプロン(駐機場)から移動することなくエンジンを交換するなど、米軍関係者による整備が続いた。
 一方、関係者によると、投棄された燃料タンクは全長4.5メートル、直径1メートルに上る。タンクは「増槽(ぞうそう)」と呼ばれ、翼の下に取り付けて長距離飛行できるよう燃料を追加するための装置。重さは約210キロ、燃料の容量は1600リットルほどとみられる。
 パイロットはエンジンの油圧が下がり続けたため、飛行不可能と判断。大事故を防ぐため、機体を軽くしようと手順に従って燃料タンクを投棄したと米軍は説明している。
 また同町住民の証言などから、「猿神鼻岩(さるかみはないわ)洞門」付近に投棄された燃料タンクは、落下しながら、いったん崖にぶつかった後、地上に落ちた可能性がある。
 青森空港では同日午前8時すぎ、エプロンで複数人が既に点検・修理作業に当たっており、機体周辺に機器を運んだり、エンジンを引き出すための台車を準備したりと休みなく作業を行った。作業は午後8時ごろにいったん終了した。
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