【記事55540】島根原発 宍道断層、39キロに延長へ 2号機、再稼働の遅れも /島根(毎日新聞2017年7月8日)
 
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島根原発 宍道断層、39キロに延長へ 2号機、再稼働の遅れも /島根

 中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)の南を東西に走る活断層「宍道断層」の長さについて中国電は、14キロ延長して全長39キロと評価を見直すことを決めた。断層が延びることで、中国電が800ガルとする基準地震動の引き上げが必要になり、追加の耐震工事が求められる。このため、国が審査中の島根2号機の再稼働が遅れる可能性がある。
 中国電は2016年に宍道断層を原発から南に約2キロ、下宇部尾東(松江市美保関町下宇部尾)から女島(同市魚瀬町)までの東西約25キロとしていた。1998年に断層の存在を初めて認めて8キロとし、2004年には10キロ、08年に22キロと延長してきた。
 しかし、国の地震調査研究推進本部が昨年7月に「詳細なデータが不足し判断できていない」と断層の東端の活断層を指摘。規制委からもデータ拡充を求められ、今年6月の規制委の会合では、中国電が東端の延長を検討していることが伝えられていた。中国電の島根原子力本部は「今後の審査会合の場で詳細を説明していく」としている。【長宗拓弥】

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