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原子力規制委、敦賀2号機の審査再開決定 社内規定見直し改善で
　日本原子力発電が敦賀原発2号機（福井県敦賀市）の再稼働に向けた安全審査資料を無断で書き換えていた問題で、原子力規制委員会は26日、中断していた安全審査の再開を決めた。社内規定の見直しなどによって、原電側に審査できる資料を作成する態勢が整ったと判断した。
　敦賀2号機を巡っては、規制委の有識者調査団が2015年に、原子炉建屋直下に活断層があるとする報告書をまとめた。新規制基準では再稼働できなくなるが、原電は同年、再稼働を目指して安全審査を申請し、反論した。しかし、20年2月の審査会合で、審査資料のデータを無断で書き換えていたことが発覚。規制委は21年8月に「資料の信頼性が確保されていない」として安全審査を中断した。規制委の検査チームが再発防止へ向けた原電の社内規定の見直しなどの改善状況を調べていた。【吉田卓矢】