[2017_12_23_04]聞けば聞くほど「やばい」東海第二原発!の実態 12/20「東京に一番近い原発『東海第二原発』の問題点− 東京電力と日本原電の関係」学習会が好評でした 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)(たんぽぽ舎2017年12月23日)
 
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聞けば聞くほど「やばい」東海第二原発!の実態 12/20「東京に一番近い原発『東海第二原発』の問題点− 東京電力と日本原電の関係」学習会が好評でした 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)

◎ 東京に一番近い原発、日本原電の東海第二原発の問題を中心にした学習会が12月20日「スペースたんぽぽ」で、「再稼働阻止全国ネットワーク」と「スペースたんぽぽ」の共催で開催されました。
 講師は、大石光伸さん(東海第二原発運転差止訴訟原告団共同代表)−「危険な東海第二原発再稼働を許さない」と堀江鉄雄さん (東電株主代表訴訟原告団)−「日本原電の債務保証と引当金の問題」

◎ 東海第二原発(東京から近い茨城県東海村にある)は、運営主体は9電力ではなく、日本原電(原電)であり、発電した電気を電力会社に売るだけなのであまり知られていません。(日本原電によると「東海第二原発」は東京電力・東北電力との「共同開発品」と主張している)
 おまけにこの原発は来年11月にはできてから40年になり、もう廃炉にするのが当然という老朽原発です。おまけに設計はもっと古い。それを20年延長申請しようとしています。
 東海第二原発から150キロ(当事者として提訴できる)だと、首都圏はほぼ全部入ってしまう。正に東京の原発です。ちなみに都心からは120キロ位とのこと(通勤圏です)。
 この危険な東海第二原発の再稼働と運転延長を止めるために現地で運動を続けてきた大石光伸さんは、技術的・経済的な観点から問題点を鋭く追及していました。
 大石さんは、生協にお勤めです。まず自己紹介から入りましたが、なにしろ東海村はいろいろな原子力関係の施設があります。そのためいろいろな事故を身近に経験してきた方です。
 生協に入って2年くらいでチェルノブイリ事故、その後、動燃の再処理工場のアスファルト燃焼事故(ドラム缶爆発)その2年後(1999年9月30日)JCO臨界事故…等々、枚挙にいとまがないくらいなようです。
 そして、3・11(2011年3月11日)の時は東海第二原発も危機一髪だったこと、福島第一原発事故のあとはガスマスクをつけて配達に回ったこと、生協の解散も覚悟したこと(運よく海方向に多くが流されあの程度の放射能被害にとどまった)、等々。聞いているだけでため息が出ます。

◎ 私が特に印象に残ったのは、2011年(子供を心配した)お母さんたちが原電本店に乗り込み「東海第二を止めろ」と要求したとき、日本原電幹部に「(便利な暮らしに慣れてる人が)電気なしで暮らせるのか?」と言われ、みな頭にきて(ますます)「絶対止める」と決心したとか。
 また、日本原電はトラブル発生率が高い(体質なのか?と)、敷地の標高は一番低い、ケーブルの不燃化は進まない、多重防護のはずが同じ機器が並んで設置してあるので一度に損傷するので炉心損傷も一番可能性が高い…などいろいろ。
 おまけに、再処理工場はたったの2.8キロしか離れていない。潜在的ハザードリスクは最高!それなのに複数プラントの(同時)事故防災は今後の課題?
 経済的にはすでに破たん。資金の流用もひどく本当ならもう倒産。そこで出てくる東京電力が「債務保証」するという件。
 税金で成り立っている東京電力が「借金の保証人」になるなんて許せない。

◎ 併せて、東京電力の財政的問題について堀江鉄雄さんからも、(えらいこっちゃという感じの)話を聞きました。
 「東京電力には、原発運営の『経理的基礎がない』『技術的能力』もない。 柏崎刈羽原発6.7号機の原子力規制委員会の『認可』なんて当然、ありえない」と詳説しました。

あまりに内容が大きすぎで、もう一度じっくり学習が必要です。
 次の日(21日)東電株主代表訴訟で鋭く追及していくとのこと。これにも応援を。

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