[2023_11_03_02]東海第2の工事不備 東海村議会、8日全協で原電聴取(東京新聞2023年11月3日)
 
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東海第2の工事不備 東海村議会、8日全協で原電聴取

 07時49分
 東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働に向けた安全対策の防潮堤工事で不備が見つかった問題で、東海村議会は8日に全員協議会を開き、日本原子力発電の担当者から聴取することを決めた。同議会の特別委員会が「不採択」とした再稼働関連の請願1件では審議やり直しを求める申し入れがあり、聴取後に対応を判断する。(長崎高大)

 不備は防潮堤の基礎部分の柱で見つかり、コンクリートの充てん(じゅうてん)不足による隙間や鉄筋のゆがみが生じていた。原電は不備を6月に見つけ、一部の工事を停止しているが、4カ月後の10月16日に公表した。
 村議会の原子力問題調査特別委員会は9月下旬から再稼働に関する請願を審議しており、これまでに再稼働を求める2件を「採択すべき」とし、反対の2件を「不採択」とした。今回の問題を受け、昨年2月に反対請願を出した「東海第2原発の再稼働に反対する会」が審議のやり直しを申し入れた。
 特別委は2日も開催され、不採択とした同会の請願を含めた計3件の請願審査報告書を取りまとめる予定だった。しかし委員から「原電の説明を聞いた後で判断すべきだ」との声が相次ぎ、8日の原電からの聴取後に開かれる特別委で、再審議するかどうかを判断することとした。
 会代表の塚原千枝子さん(73)は取材に「安全対策工事をしっかりやっているから採択しないということだった。しっかりやっていなかったのだから審議をやり直してほしい」と話した。
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