[2023_08_02_01]「議会の意見を尊重」 上関町長の一問一答 「中間貯蔵施設」巡り(毎日新聞2023年8月2日)
 
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「議会の意見を尊重」 上関町長の一問一答 「中間貯蔵施設」巡り

 原子力発電所の使用済み核燃料を一時的に保管する「中間貯蔵施設」を巡り中国電力(本社・広島市)の幹部らの説明を受けた、山口県上関(かみのせき)町の西哲夫町長は2日、町役場で報道陣の取材に応じた。主なやり取りは以下の通り。【脇山隆俊、福原英信】

 ◆中間貯蔵施設を建設可能かどうか、ボーリング調査、文献とか地質の調査を関西電力(本社・大阪市)と共同でしたいという申し入れが中国電からあった。

 ――原発の建設予定地で実施するのか。
 ◆中国電に聞いてほしい。

 ――関電との共同でということだが、別の企業体を作るのか。
 ◆文面では関電との共同ということだから。電力会社に聞いた方が確実かと思う。

 ――使用済み核燃料はどこから持ってくるかという話はあったか。
 ◆まだ今から調査する段階を受けただけで、先のことはコメントする状況にないと思う。

 ――安全対策に関する話はあったのか。
 ◆私も(使用済み核燃料を保管する原発施設を)視察する前は相当違和感を覚えていたが「なんだ、こんなものか」という形で安心できる施設だった。さっき申し上げたが、議会に報告して判断を仰ぎ、そして調査が始まれば、企業としてしっかり説明責任を果たしてもらって、町としてもそういうふうな説明を果たしていかなければならない。

 ――視察はいつ行ったのか。
 ◆(茨城県の)東海第2原発(原発)、僕が最初に行ったのは2019年。行く前はよそで使ったものを持って来るのは、なかなか厳しいものがあると違和感があったが、視察したら、水も何も流すわけではなかった。

 ――上関町に中間貯蔵施設ができることで、町の収入はどれくらいになるのか。
 ◆それは分かっているが、勉強して。調査が始まるとなんぼとか、交付金とか固定資産税とかあるから、町の財政が安定していくことは間違いない。今やるやらないを言われただけで、やはり議会の意見を尊重して取り組んでいきたいと思っている。
(後略)
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