[2023_10_02_02]国内最古の高浜1号機が再稼働 老朽原発への依存進む【全国の原発状況】(東京新聞2023年10月2日)
 
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国内最古の高浜1号機が再稼働 老朽原発への依存進む【全国の原発状況】

 06時00分
 7月28日に再稼働した高浜1号機は、運転開始から48年。廃炉中を除く国内の原発では最も古い。原発の60年超運転を可能にする改正電気事業法が5月に成立し、最初の60年超運転となる可能性がある。2号機は運転開始から47年で、9月15日に再稼働した。
 再稼働済みの原発は、関西と九州、四国の3電力の6原発12基となり、そのうち9基が運転開始から30年を超えている。
 新規制基準の審査では、地質データの書き換えなど審査資料の不備で中断していた日本原子力発電敦賀2号機(福井県)について、原電が申請書を再提出したことを受け、原子力規制委員会は9月22日に審査会合を再開した。建屋直下の断層が地震を引き起こす活断層かどうかが焦点。規制委は申請内容に再び重大な誤りがあった場合、議論を打ち切って結論を判断する方針を示している。
 中国電力は8月2日、新設を計画する上関原発(山口県)周辺に、関電と共同で使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設を目指すと発表。福井県から使用済み核燃料の県外搬出を求められている関電への救済策の色合いが濃い。

 ◆女川原発の差し止め請求棄却 避難計画の実効性判断せず

 原発関連の訴訟では、仙台地裁が5月24日、来年5月ごろの再稼働を予定する東北電力女川原発2号機(宮城県)の運転差し止め請求を棄却。原告側は避難計画に実効性がないと主張したが、地裁は避難計画の是非を判断しなかった。
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