[2023_03_22_02]高浜原発4号機 原子炉自動停止トラブル“最も軽いレベル“(NHK2023年3月22日)
 
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高浜原発4号機 原子炉自動停止トラブル“最も軽いレベル“

 ことし1月、関西電力・高浜原子力発電所4号機で原子炉が自動停止したトラブルについて、22日の原子力規制委員会の会合で、トラブルの安全上の重要度と法令違反などの深刻度は、4段階の評価で最も軽いレベルだと報告されました。
 高浜原発4号機では、運転中のことし1月、原子炉内の異常を知らせる警報が出て、原子炉が自動停止し、22日開かれた原子力規制委員会の会合では、関西電力の調査結果が報告されました。
 この中で原子力規制庁の担当者は、核分裂反応を抑える制御棒を動かす装置で、電流を送るためのケーブルに別のケーブルが覆いかぶさって接触不良が起きたために、制御棒が落下して原子炉の自動停止につながったと推定されると説明しました。
 また、トラブルは設備の経年劣化によるものではなかったと評価したうえで、安全上の重要度と法令違反などの深刻度については、いずれも4段階の評価のうち、最も軽いレベルにあたると評価したことを報告しました。
 委員からは、ほかの原発でも、ケーブルの状態について確認すべきだとか、推定された原因が正しかったかどうか、実物を使い確認してほしいといった意見が出ていました。
 関西電力は、ケーブルを点検する際にはほかのケーブルが覆い被さっていないか、目視で確認することを検査マニュアルに盛り込むなどとする再発防止策を進めるとともに、高浜原発4号機の運転再開に向けて、準備を進めることにしています。
KEY_WORD:高浜原発_運転中に自動停止_2011年以来_:TAKAHAMA_: