[2023_03_22_01]高浜原発トラブル停止 規制委員長「施工不良が原因」(日経新聞2023年3月22日)
 
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高浜原発トラブル停止 規制委員長「施工不良が原因」

 原子力規制委員会は22日の定例会合で、1月30日に関西電力高浜原子力発電所4号機(福井県)が自動停止したトラブルについて、原因となったケーブルの導通不良が他の場所でもないか詳しく点検する再発防止策を了承した。山中伸介委員長は「施工不良が原因だ」と述べた。
 原子力規制庁は他の事業者の原発でも同様の問題がないか、定期点検などの際に調べるよう注意喚起する。適切に施工されていれば問題は生じなかったとして「経年劣化事象には該当しない」と判断した。国際原子力事象評価尺度(INES)で「レベル0(安全上重要でない事象)」に該当すると評価し、関電の改善活動を通常業務のなかで検査する。
 核反応を調節する制御棒に電力を供給するケーブルに関して、施工時に他のケーブルの束がのり、約100キログラムの重みが加わっていた。関電はケーブルに力がかかり続けて接続部が壊れたことで制御棒が誤って落下し、原子炉が停止したと推測した。
 関電は施工前の確認や約40年にわたる定期点検などを実施してきたが、ケーブルの問題を見つけられなかった。いまも壊れた部位の直接確認はできておらず、規制委は部品の交換時などに原因が正しいか確かめることも求めた。
KEY_WORD:高浜原発_運転中に自動停止_2011年以来_:TAKAHAMA_: