[2019_03_16_04]1号機廃炉「検討せず」 志賀原発で北電・金井社長(北国新聞社2019年3月16日)
 
参照元
1号機廃炉「検討せず」 志賀原発で北電・金井社長

 北陸電力の金井豊社長は15日、都内で会見し、停止中の志賀原発1号機について「当面、廃炉の検討はしない」と述べ、再稼働を目指す方針をあらためて強調した。今後の経営については電気以外の新事業を伸ばす考えを示した。
 志賀原発では、北電が2号機で再稼働の前提となる審査を原子力規制委員会に申請し、審査が行われているが、1号機は申請していない。最近は志賀1号機と同じ出力50万キロワット級の東北電力女川1号機(宮城県)や九州電力玄海2号機(佐賀県)で採算が見込めないとして廃炉が決まっている。
 これに対し、金井社長は志賀1号機は女川1号機や玄海2号機より新しく運転できる期間が長いと指摘し、経済性を確保できるとの見方を示した。その上で「2号機の立ち上げが終わった後、1号機もできるだけ早く(審査を)申請したい」と語った。
 原子力事業については「地域とウィンウィンの関係を築くことが一番大事だ。これまで地元と培ってきた関係を維持する」と話した。他電力との同事業の統合に関しては「単独でやったほうがうまくいく」と否定した。
 電力小売りの全面自由化以降、首都圏での電力販売が堅調に推移しており、2月末で1万件近くに達したとした。関西や中部に進出する考えはないという。このほか、2030年度の経営ビジョンを4月末に公表する予定と説明した。

KEY_WORD:1号機廃炉「検討せず」_北電・金井社長_:SIKA_:ONAGAWA_:GENKAI_: