[2018_03_14_03]止水措置なし200カ所 再処理・雨水流入 原燃が再調査結果(東奥日報2018年3月14日)
 
 日本原燃は13日、六ヶ所再処理工場への雨水流入問題に関し、配管やケーブルを通す貫通部で止水措置が講じられていないのが200カ所確認されたものの、安全上重要な施設への影響はないとの再調査結果を公表した。
 同問題を巡っては、原燃が非常用電源建屋に隣接する地下コンクリート室「配管ピット」を点検・補修していないにもかかわらず「止水措置済み」とする調査報告を昨年1月に取りまとめた。同8月に配管ピットの貫通部から同建屋に雨水800リットルが浸水する事象が発生。原子力規制委員会から保安規定違反と判定され、再調査していた。
 調査は北陸電力志賀原発(石川県)で発生した雨水流入を受け実施。再調査の結果、地下東通部は計593カ所あり、うち200カ所で止水措置が講じられていなかった。前回調査の57カ所から大幅に増えたが、貫通部から通水した場合でも排水設備が設置されていることなどから安全上重要な施設に影響はないという。
 原燃は貫通部200カ所のうち、亀裂損傷が確認されるなどした113カ所は4月末までに止水措置を行い、残りは新規制基準工事と合わせて対策を講じる計画。また、従来の調査計画書にあった現場確認を一部不要とする除外規定を削除し、現場確認を徹底する再発防止策もまとめた。再調査結果は13日、規制委に提出した。
(阿部泰起)
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