[2022_02_22_03]島根原発をめぐる安全協定、鳥取県が中国電力の提案受け入れへ「2号機」再稼動判断に影響も(さんいん中央テレビ2022年2月22日)
 
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島根原発をめぐる安全協定、鳥取県が中国電力の提案受け入れへ「2号機」再稼動判断に影響も

 島根原発をめぐる鳥取側の安全協定についてです。
 平井知事は、中国電力が示した事前了解権抜きの最終改定案を受け入れる考えを示しました。2号機の再稼動問題にも影響を与えそうです。
 鳥取県・平井知事:
 「仮に、これを了としないとなると、措置要求権も含めて、単なる夢に終わってしまうそのあたりの斟酌をしながら御聴き取りをしたい」
 平井知事は22日開かれた鳥取県議会の全員協議会で、安全協定改定をめぐる中国電力との協議結果について説明しました。中国電力と締結している安全協定について、鳥取県は、立地自治体である島根側と同様、重要な決定事項に関する事前了解権を始め4項目を協定に明記するよう求めています。
 これに対し中電側は、原子炉の運転停止などを求める全国初の周辺自治体への「措置要求権」をはじめ、3項目については改定に応じるとしました。
 しかし、改定協議最大の焦点であり、2号機再稼動に同意するかどうか、鳥取県が大きく関与できる事前了解権については認めず、「計画等の事前報告」という言わば折衷案を示しました。
 赤木優志記者:
 「これまで鳥取県は事前了解権の獲得を最優先事項と位置付けて来ただけに、きょうの議会では、この安全協定改定案に賛成・反対、双方の意見が激しく飛び交いました」
 自民党・浜田一哉議員:
 「県民の安全と安心を守るために十分な内容であり、粘り強い交渉の成果だと評価」
 無所属・山川智帆議員:
 「周辺自治体も被害あるかもしれないなら、立地も周辺も同様の協定なのは当然事前了解と事前報告は実質同じとしたが、これをどう判断して、どう責任をとるのか」
 3時間近く続いた議論の結果、発言した議員8人中6人が改定案を受け入れる考えを示し…
 内田博長議長:
 「中電の回答について概ね了とする意見。知事には、ただいままでの意見を踏まえ、引き続き適切な対応していただきたい」
 議会の結論を受けて平井知事は、中国電力の改定案を受け入れる考えを示しました。
 鳥取県・平井知事:
 「これで改定方針としていきたい。今後、米子・境港両市の意見と擦り合わせをしながら、最終的には協定改定につなげていけるのではないか」
 また、今回の協定改定と2号機の再稼動問題との関連ついては…
 鳥取県・平井知事:
 「再稼働は再稼働でこれからまた広域自治体として判断していくべき。きょうの議論は協定改定のことだけ」
 赤木優志記者:
 「平井知事は今後、事前了解権の代わりに得た『計画等の事前報告』が立地自治体と同等の権利だと、中国電力側に改めて文言にして担保を求めて行くとしています。今回の改定案の受け入れは島根原発2号機の再稼働に向けた議論、それに鳥取県としての判断にも少なからず影響を与えることになりそうです」
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