[2023_10_04_04]川内原発運転延長巡り住民投票条例制定を 市民団体が知事に直接請求(毎日新聞2023年10月4日)
 
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川内原発運転延長巡り住民投票条例制定を 市民団体が知事に直接請求

 20:13
 九州電力が原子力規制委員会に申請している川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の20年運転延長について、その是非を問う県民投票の実施を目指す市民団体が4日、署名約4万6000筆を塩田康一知事に提出し、投票条例案を県議会に出すよう請求した。署名数は直接請求に必要な県内有権者数の50分の1以上に達しており、塩田知事は地方自治法に基づき、20日以内に条例案を議会に提出する。
 市民団体は「川内原発20年延長を問う県民投票の会」。同会は6月から2カ月、署名活動を実施。集まった約5万筆のうち、有効と確定した4万6112筆と会が作成した県民投票条例案などを知事に提出した。向原祥隆事務局長は取材に対し「延長を一部の人だけで決めていいのか。県民は自分たちで決めたいと欲している」と話した。
 この日、記者団の取材に応じた塩田知事は「(請求に必要な)法定数を上回る署名が集まったことは、しっかり受け止めたい」と述べた。ただ、知事は運転延長を「適正」とした県有識者委員会の見解などを踏まえ、かねて県民投票の実施に否定的な考えを示している。条例案には知事が意見書を付けるが、内容は「検討中」とした。【宝満志郎】
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