[2023_10_04_03]新設の貯水槽を活用 震度6弱想定し訓練 六ヶ所・サイクル施設(東奥日報2023年10月4日)
 
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新設の貯水槽を活用 震度6弱想定し訓練 六ヶ所・サイクル施設

 日本原燃は3日、六ヶ所村にある核燃料サイクル4施設で同時に災害が起きたとの想定で、本年度の原子力防災訓練を実施した。このうち8月に生産運転を再開したウラン濃縮工場では、安全対策工事の一環で新設した貯水槽を使い、被害の拡大を防ぐため散水をする手順などを確認した。
 大規模地震の後、余震が発生して同村で震度6弱を観測、濃縮工場の機器から室内に放射性物質の六フッ化ウランが漏えいしたと想定。六フッ化ウランが大気と接触して発生する人体に有害な物質が拡散するのを防ぐため、社員がホースを地下の貯水槽から配管に接続し、放水装置で屋上や建屋の壁に水をまいた。
 原燃濃縮事業部の市川大樹主任は「さまざまな想定で訓練を繰り返し、手順をより良く改善していきたい」と話した。
 再処理工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、低レベル放射性廃棄物埋設センターでも同時に実施し、4施設計約770人が参加した。(新村菜穂)
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