[2023_09_29_03]審査 年内終了「厳しい」 再処理工場 完成目標変えず(東奥日報2023年9月29日)
 
参照元
審査 年内終了「厳しい」 再処理工場 完成目標変えず

 日本原燃の増田尚宏社長は28日、青森市内で開いた定例記者会見で、六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)に関する設計・工事計画の認可(設工認)審査について、「年内に終わらせることは厳しい」との認識を示した。完成目標の「2024年度上期のできるだけ早期」に変更はないと言明しつつ、「多少は厳しくなっている」とも述べた。
 4日の審査会合で、原燃は耐震評価の前提となる「地盤モデル」の見直しを表明。岩盤の特性を調べる追加調査を実施し、12月下旬までにデータを取りまとめる。増田社長は「一から出直した方がいいという議論になり、少し回り道になるが、作り直す方が正しいと判断した」と説明。地盤モデルに基づく入力地震動の算定といった技術的な審議は年明けになる見通し。
 原燃が完成目標に掲げる「できるだけ早期」は24年4〜6月が目安。当初は認可審査を23年内をめどに終了させ、原燃自らの検査や関連工事、国の使用前確認といった一連の手続きに4〜7カ月をかけ、完成に至る絵を描いた。しかし審査の越年は避けられそうになく、増田社長は「自分たちで検査期間を工夫して効率的にやれるかが、時間を大きく左右する」と語った。
 (佐々木大輔、永野悠太)
KEY_WORD:再処理_完工26回目延期_:ROKKA_: