[2023_04_21_03]対応是正へ舵取りチーム 原燃、規制委審査の打開策(東奥日報2023年4月21日)
 
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対応是正へ舵取りチーム 原燃、規制委審査の打開策

 六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)などを巡って長期化する原子力規制委員会の認可審査を巡り、日本原燃は審査対応の計画策定や工程調整を担う「ステアリング(舵取り)チーム」を新設する。審査に精通する原燃幹部や大手電力の支援人員を中心に構成。著しい申請書の不備、進捗管理に対する規制委の懸念も踏まえた対応策の一つとみられる。
 原燃は2022年12月、再処理工場の完成を「24年度上期のできるだけ早期」とする新たな目標を設定。詳細設計の認可に関する審査会合を重ねるが、技術的な説明・議論は一部にとどまる。認可申請書で大量の誤記や落丁も発覚。規制委からは、資料の品質より提出目標の厳守が優先されたのでは−との懸念も出た。
 原燃は18日付の資料で規制委に対し、「技術的論点に対する説明を計画的に進める」体制強化の一環で、チームの新設を報告。原燃の再処理事業部副事業部長をトップに関西電力の支援人員を交え、舵取りを担う数人のチームを立ち上げて審査の実務部隊を率いる。
 認可審査全体の計画策定やスケジュール管理、規制当局のヒアリングへの対応に加え、「資料があるべき姿になっていない場合は提出日の再設定を調整する」役割を担うという。次回の審査会合で詳しく説明する見通し。(佐々木大輔)
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