[2024_09_04_06]再処理工場など完成目標延期 地元議会 一定の理解示す(NHK2024年9月4日)
 
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再処理工場など完成目標延期 地元議会 一定の理解示す

 13:51
 青森県六ヶ所村で建設が進められている使用済み核燃料の再処理工場などの完成時期の目標が延期されたことについて、4日、事業者から改めて説明を受けた地元の議会は、延期に一定の理解を示した上で安全を最優先に作業を進めるよう求めました。

 青森県六ヶ所村で建設が進められている使用済み核燃料の再処理工場について、事業者の日本原燃は、今月末までとしていた完成時期の目標を「2026年度中」に、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを使ってMOXと呼ばれる核燃料を作る工場については「2027年度中」に、それぞれ延期することを、先月、明らかにしました。
 再処理工場の延期は、27回目で、4日は、六ヶ所村議会の全員協議会に日本原燃の増田尚宏社長が出席し、「当初の計画から30年近くが経過し、地域の皆様の信頼を失っていることは私自身強く認識しており、誠に申し訳なく思っています」と謝罪した上で、「地域とともに発展する事業として皆様から信頼いただけるよう取り組んでまいります」と述べました。
 これに対し、出席した議員からは延期に一定の理解を示した上で、「万が一の事故に備えた応急対策を徹底してほしい」などと、安全を最優先に作業を進めるよう求める意見が出されました。

 全員協議会のあと、鳥山義隆議長は「27回目の延期で村民もまたかと思っている人もいると思う。安全な施設を作っていただき、地域振興にしっかりと対応してもらいたい」と話していました。
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